報告書
建設・工事
工事写真台帳(Excel・無料)
撮影区分と黒板情報を先に決めてから撮る形の台帳。隠蔽部の撮り漏れが最も多い不備。
更新日 2026-08-19 / 説明・記入シート・記入例・A4印刷用
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何の帳票ですか
土木工事の工事写真による管理。国土交通省の写真管理基準(案)の分類に合わせる。公共工事は発注者の仕様書・要領が優先する。
法令根拠と保存年数
| 根拠 | 法令上の作成義務はありません。実務上の管理表です。 |
|---|---|
| 保存年数 | —(法令上の一律の定めはない。公共工事は発注者の仕様書・要領による) |
| 起算日 | — |
| 期限 | 工事完成時に提出(発注者の指定による) |
条文の確認:2026-08-18 国土交通省 写真管理基準(案)令和7年3月(mlit.go.jp/tec/content/001880549.pdf)1-2 工事写真の分類(9区分)/2-2 小黒板の記載6項目/2-4 写真の省略3条件/2-5 写真編集は認めない/2-6 有効画素数100万〜300万画素程度/2-7(2) 不可視となる出来形部分は出来形寸法(上墨寸法含む)が確認できるよう特に注意して撮影/2-7(3) 参考図の作成
確認先
保存年数・起算日・提出期限は、事業の種類・規模・所管行政庁の運用により異なります。e-Gov法令検索および所管官庁でご確認ください。
記載する項目
写真管理基準(案)は小黒板に記載する事項を6つ挙げている(工事名・工種等・測点(位置)・設計寸法・実測寸法・略図)。分類は9区分。有効画素数は小黒板の文字が判読できることを指標とし、100万〜300万画素程度(1,200×900〜2,000×1,500程度)。写真の編集は認められない(小黒板情報の電子的記入は例外)。
- 工事名
- 工期
- 写真番号
- 撮影年月日
- 工事写真の分類(着手前及び完成写真/施工状況写真/安全管理写真/使用材料写真/品質管理写真/出来形管理写真/災害写真/事故写真/その他(公害・環境・補償等))
- 工種・種別・細別
- 撮影項目
- 撮影箇所(測点・位置)
- 撮影頻度(撮影箇所一覧表による)
- 【小黒板①】工事名
- 【小黒板②】工種等
- 【小黒板③】測点(位置)
- 【小黒板④】設計寸法
- 【小黒板⑤】実測寸法
- 【小黒板⑥】略図
- 不可視となる出来形部分かどうか
- 参考図(撮影位置図・平面図・凡例図・構造図)の有無
- 省略の可否と根拠(品質証明書を保管整備/完成後測定可能で工種ごと1回撮影済み/監督職員等が臨場して段階確認)
- 撮影者
- 監督職員の確認
Excel画面のプレビュー
「記入例」シートの内容です。実際のファイルから取り出しています。
| A | B | C | D | E | F | G | H | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 写真番号 | 撮影年月日 | 工事写真の分類 | 工種 | 種別 | 細別 | 撮影項目 | 撮影頻度 |
| 2 | 基準1-2(9区分) | 撮影箇所一覧表 | 撮影箇所一覧表 | 撮影箇所一覧表 | 撮影箇所一覧表 | 基準2-1 | ||
| 3 | P-0001 | 2026-04-05 | 着手前及び完成写真 | 道路土工 | 路体盛土 | — | 着手前全景 | 施工前後各1回 |
| 4 | P-0042 | 2026-06-18 | 出来形管理写真 | 擁壁工 | 場所打擁壁 | 配筋 | 主筋間隔 | 各段階 |
| 5 | P-0043 | 2026-06-18 | 出来形管理写真 | 擁壁工 | 場所打擁壁 | かぶり | かぶり厚 | 各段階 |
| 6 | P-0058 | 2026-07-02 | 安全管理写真 | 共通 | 安全管理 | — | 交通誘導員配置状況 | 1日1回 |
| 7 | P-0071 | 2026-07-20 | 品質管理写真 | コンクリート工 | — | — | スランプ試験 | 全数 |
| 8 | ||||||||
| 9 | ||||||||
説明記入シート記入例A4印刷用
ファイルの中身
| 形式 | Excel(.xlsx) 25KB |
|---|---|
| シート | 説明 / 記入シート / 記入例 / A4印刷用 |
| 更新日 | 2026-08-19 |
使い方
- C列の分類は写真管理基準(案)の9区分です。撮る前に分類を決めてから撮影してください。
- I〜N列が小黒板の記載6項目(工事名・工種等・測点(位置)・設計寸法・実測寸法・略図)です。撮影前にこの行を埋めておけば、黒板に書く内容がそのまま決まります。
- N列で設計寸法と実測寸法の一致を自動判定します。差異が出た行は赤くなります。
- P列の「不可視となる出来形部分」は、基準が「出来形寸法(上墨寸法含む)が確認できるよう、特に注意して撮影する」と名指ししている箇所です。配筋やかぶりなど、コンクリートを打つと見えなくなる部分です。撮り漏らすと後から検証できません。
- R列で省略の根拠を選びます。根拠なく省略しない、逆に省略できるのに全部撮らない、どちらも避けられます。
- 写真の編集は認められていません(基準2-5)。明るさ補正もしないでください。小黒板情報の電子的記入は例外です。
- 有効画素数は小黒板の文字が判読できることが指標です。100万〜300万画素程度(1,200×900〜2,000×1,500程度)とされています。
よくある不備
- 不可視となる出来形部分の写真が無く、後から出来形寸法(上墨寸法を含む)を確認できない。基準が「特に注意して撮影する」と名指ししている箇所
- 小黒板の文字が判読できない画素数で撮っている(基準は判読できることを指標としている)
- 着手前と完成の撮影位置がずれており、対比にならない
- 撮影箇所が分かりにくいのに参考図(撮影位置図・平面図・凡例図・構造図)を作っていない
- 写真を明るさ補正などで編集している(基準は写真編集を認めていない)
- 省略できる条件に当たるのに全部撮っている/逆に根拠なく省略している
この帳票を見る人と、確認されること
| 場面 | 発注者の完成検査、施工中の段階確認、瑕疵が疑われたとき |
|---|---|
| 読み手 | 発注者・監督員/元請の施工管理者/(後年)調査する第三者 |
最初に見られるところ
- 隠蔽部の写真があるか
- 着手前と完成が同じ位置から撮られているか
- 黒板の記載が読めるか
- 測定値が仕様を満たしているか
矛盾を疑われるところ
- 工程表にある工種の写真が無い
- 撮影日が施工日より後になっている
- 同じ写真が別の箇所として使い回されている